【樹をめぐる物語】皆大好き印象派。ここまで流行ってると印象派のことなんにもわかりませんって言うのも恥ずかしいので、ここで軽く調べてみた。【予習】
今眠いですとても。ただいま23:50。ブログ書いてゲームしてちょっと調べ物してたらこんな時間になってしまいました。こんなに眠いのに、こんなに夜遅いのに今PCに向かってこんなこと書いてるのも同しようもないのですが。週末ほとんどなにも書いてない分ちょっとかいてやろうということですよ。自分でもなにがしたいのかよくわかりません。
こんばんは。コマツです。
以前『ルノワール展』でコレでもかと言わんばかりに印象派にどっぷりと漬け込まれてきたのですが、お陰さまでいままでほとんど興味が絶無だった印象派に微かに興味が出た印象が…。
改めて、「印象派」って?
そんでもって日本人で「私美術に興味あります!」って人の大多数。はちょっと言いすぎかな?たくさんの人が印象派、好きじゃないですか。
や、コマツは別に好きってほどでもないのですが、ここまで露骨に流行ってると誰が読んでいるわけでもないけど、一応こんなブログ書いてるし、印象派のことと言うか美術史、もうちょっと知っててもいいんじゃないかなと思いました。
コマツは基本的には美術館でパネルや説明文などの文字情報は殆ど見ないんです。
「考えるな。感じろ。」と前に恩師に教わったのでそれにならってるのですが。でもそれって下地あっての「感じろ。」じゃね?
ということで。軽く。あくまで軽く、調べてみました。
印象派(印象主義) -Impressionism- 様式及び代表作品の解説と画家や画像の紹介 | サルヴァスタイル美術館
10分でわかる近代絵画史! 19世紀の印象派から20世紀の抽象画までの絵画を画像付きで解説 : ノラの絵画の時間
上のサイトは図版がいっぱい載っていたので辞書代わりに、下のブログの印象派の項は印象派の流れをより簡潔に説明した感じの記事が乗ってます。
上を参考にしながら下の記事読むとなかなかにわかりいいかも。ていうか下の記事でさわりくらいは補完できそう…。まぁどちらも「印象派」で検索すると上位にヒットするのですが。
何を写実する写実主義なのか。
印象派という名前から、風景の心象を捉えた絵画のように思いがちですが、印象派は写実主義にあたります。印象派の目標は自然の光を忠実のに画面に写し取ることにあったのです。
(10分でわかる近代絵画史! 19世紀の印象派から20世紀の抽象画までの絵画を画像付きで解説 : ノラの絵画の時間)
印象派は写実主義だって言うのはかなり驚きですね。点描画みたいなポツポツポツ、シャッシャッシャッ。みたいなタッチの作品が多いイメージがある印象派ですが、なるほど確かに写実主義だって言われればそんな気もしてきます。
というのも、以前『ルノワール展』の記事でも書きましたが、特に風景画に感じたのですが、その絵の中の季節、気温、匂い、音なんかが今までの自分の記憶とリンクして脳内再生されるような気分になったんです。
コレはほんとに感動で、ぶっちゃけパット見の印象とかインパクトだけで(だけでと言うと言いすぎかもしれませんが)鑑賞していたフシがあったのでそこに描かれる季節とか、雰囲気なんかを想像するなんて発想がなかったなと。
それに気づくと、なんというか光の暖かさとか、温度、空気の重さ?湿気?みたいなものがありありと伝わってくるような気がして、そこまでリアリティを持っているとなると、なるほど確かにポツポツポツ、シャッシャッシャもそれらを写実するためのものだったのかなと。
しっかりくっきり描くだけが写実主義ってわけでもないのか。と、いうことですかね。
そんな流れを組んで、こんな展示会を見つけました。
「樹」をめぐって「印象派」に浸かる。
「樹木」というモティーフを通して、印象派を中心とするフランス近代風景画の進展を探る展覧会です。
(損保ジャパン日本興亜美術館HPより)
先ほどの風景画の雰囲気を感じつつ、印象派の流れを保管できる展示。だったらいいなと。『ルノアール展』のように一人の作家にスポットを当てたものではなくて、「樹」というモチーフを中心に印象派を読み解く、そんなことができたらいいなと思います。
これ、行けたらいいなぁ。
おやすみなさい。
【インドでわしも考えた】あぁ!センスねぇ!もう二度とこんなつまんない作品読ますな!【読書感想】
先日県道か国道をチャリで走りました。大泉洋が水曜どうでしょうで「カブは風も匂いも危険も気温ももろに感じます」って言ってたのを思い出すくらいトラックが怖いです。前に何か落ちてるものを避けるのも怖いし、前からゴミみたいなものがこっちに向かってくるとなるともっと怖いわけです。向かってくるのです。前から白い何かが、しっかり後方確認して避けるときにふと見ると、毛が伸びに伸びきって油やら誇りやらでフェルト状になった毛を従えてる野生のシーズーでした。野生のシーズーってなんだよって話なのですが、アレはモップのお化けだったのかもしれません。
こんばんは。コマツです。
『インドでわしも考えた(椎名誠)』読みました。
わしもの「も」って結局何だったんだよ!
わしもの「も」ってなんだよっていう疑問は拭えないままに読了。ひたすらライトな文体でインドのドタバタしてるのかそうでないのかいまいちぱっとしない道中を面白おかしく綴ろうとした作品です。
先に行っておきますと、面白くなかったです!最近おもしろい作品になかなか出会えてなくて、つまんない
「文化的雪かき」
みたいな文章ばっかり読んでいるので読書が嫌いになりそうです。
そもそも論として、『深夜特急』を読んでいる身としてはとてもじゃないけどこの「インドぶらり旅」は物足りなさ過ぎる。バイブスも感動も何もない。
フジテレビの旅番組のほうが遥かに面白いっていうレベルです。
まず、こういうのが読みたいのであれば『深夜特急』買うっていうのがファイナルアンサーっていうのが大前提にあります。
なんかもうセンスなさすぎなんですけど。
結構面白おかしい風の表現で綴られています。最初はいいんです。ちょっとニヤッときたりします。
けれど起伏もなければ結論もない。ただただ熱い中熱い熱いと言いながらインド中を歩いただけの内容をちょっと面白おかしく話してるだけって、それが飽きないとでも思っているのでしょうか。
見たものを面白く書いてはいるけれど、それだけですし、感動もなければ発見もない。途中に挿入されている写真も真新しいものではないし。そこに添えられている言葉は月並み。全体的にセンスが無い一冊です。
一瞬でもセンスが無いと思ってしまうともうそこからはやることなすこと全部ナンセンスに見えてしまって、途中から読むのが苦しくて仕方ありませんでした。
おそらくもうこの人の作品は読まないと思います。
おやすみなさい。
【絵画・時代の窓】入場無料って所詮その程度ですよね。期待してなかったからいいけど本当につまんなかったわ【美術館】
金曜日に会社を休んで、新しく買ったクロスバイクをいじってました。ハンドルを切って短くして、体のサイズに合わせて、泥除けつけて、ハンドルの位置を下げて…。初めての自転車いじり。少年心みたいなものがくすぐられてとても楽しかったです。ただちょっとハンドル切りすぎたかもしれません。
こんばんは。コマツです。
その自転車の試運転も兼ねて自宅から約10キロのところにある板橋区立美術館へ行ってきました。
木曜日に紹介した、『絵画・時代の窓』を観に行ってきました。
入場無料ってそんなもんよ。
正直なにも面白くありませんでした。池袋モンパルナスなんて聞いたこともないし、作品数は多くないし、会場はなんか薄暗いし。壁は汚いし。絵もなんか暗いし。
この美術館やる気あるんですか?って感じでした。と言うより、美術館というよりも地元の郷土館。共同会館のようなイメージがあっていると思います。埼玉近代美術館がなかなか立派だっただけにこの落差は非常に残念です。コレに電車賃払って行ってたら本当に後悔したと思います。
まぁ無料ってそういうことだよなぁと。
同じ時代の同じジャンルの絵画でも日本の作品ってどうにも暗い気がするのはコマツだけでしょうか。日本独特の雰囲気というか、正直地味でパッとしないし、なんか気味悪くて怖いイメージがあります。日本画などはそんなことはないのですが、版画、絵画はそういう傾向がある気がします。そんなことってないですか?そうですかないですか。
やっぱり美術館はちゃんとお金だしていかなきゃダメですね。ただより高いものはありません。
おやすみなさい。
【美術館】メモ代わりに行きたい美術館まとめる5/12【予習】
インスタグラムさんのアイコンが新しくなりましたね。なんかとても品がなくなったような気がします。フェイスブックとツイッターが青い中で茶色というのが意外に目を引いてたような気もするのですが、あのシンプルで渋くてシックな感じが良かったのになんかクラブ感と言うか109感というか、ハデハデでチープでセルブな感じがいよいよインスタグラマーっぽくて最低ですね。
こんばんは。コマツです。
今月ゴールデンウィークに遊び呆けたということもあり、銀行の残が既になさすぎてもはや現実味を帯びていません。お金って本当にないと、お金がないって認識も薄れるのか。でもその割に無意識に金遣いは細くなるよねうん。わかるわかる。
ということで、美術館に行くような余裕はないのですが、行きたい美術館をまとめてみようと思います。
おい!ここ入場無料だぞ!
板橋区立美術館の収蔵品展です。なんと入場無料。しかもここならコマツの家から自転車で行けそうではないか。なんと素晴らしいのだろう。内容抜きにしても行く価値はありそうです。
大正から戦後の日本の絵画の展示のようです。画家の視点からとらえた、戦前、戦後。労働闘争、など。コマツの世代になると学校で習ってそのまま忘れてしまったような時代の雰囲気を絵画を通じて感じられるそんな展示なのでしょうか。
園子温ってあの『トウキョウトライブ』の人でしょ。
園子温 ひそひそ星、sion sono, thw whispering Star ワタリウム美術館、watari-um, museum
以前まだ学生の頃に飲みに行った勢いでレイトショーで『トウキョウトライブ』を観に行ったことがあります。その後口直しに蔦屋でDVD数枚借りて後輩の家で鑑賞会をしたのですが、映画終わった時に後輩が「コレは園子温の箸休めですね。」って言ってるのを聞いてから園子温ってどんな人なんだろうって思ってたかって言ったら嘘になります。邦画は特に興味がないのですが、映画監督園子温初の美術館個展。と聞いたら、見に行きたくなるじゃないですか。
コレに行かなくて何に行くのか。
「村上春樹の新作を並んで買ってハードカバーで読むなんて愚かだ。」
と思うくらいには村上春樹が大好きです。ハードカバーは無い代わりに文庫になっている長編は全て読無くらいには好きです。読書を始めたのも『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読んだことがきっかけで、そこからどっぷり村上ワールドにはまったのを今でも覚えています。なかなかピンとこない例えを思わず口にしてしまうようになったのも、彼の影響が少なからずあると思います。それくらいコマツが影響を受けた作家です。
そんな村上春樹作品の表紙の展示会といったらもう行くしか無いでしょう。しかもここも頑張れば自転車で行けそうな距離ではないですか。コレはもう行きます。初日にでも行ってやりますよ。
おやすみなさい。
【町長選挙】三作目ともなるとやっぱりどうしてもイマイチな感じになってしまうのはどうしてだろうね【読書感想】
今日の帰りの電車の中でギター担いだ男が女の子に囲まれていました。囲まれているということはちょっと混んだ電車の中で彼女たちがバリケードになるおかげで男は車内で快適な時間を過ごせるわけです。別にイケメンでもないし何ならちょっと不潔っぽいのにチヤホヤされる人ってたまにいますけど。サブカルっぽくて、それっぽい雰囲気出す奴。ああいうのが本当に苦手です。
こんばんは。コマツです。
『町長選挙(奥田英朗)』読み終わりました。伊良部シリーズの三つ目の作品です。
安定の「いつもの」
いつものパターン、お決まりの流れ。言い方はいろいろあります。水戸黄門とか戦隊物とかアンパンマンとかによくある、毎回同じ流れでディテイルだけ取り替えてってやつですね。毎回同じ流れで安心するか、流石に三冊目ともなると飽きてしまうのか。それは人によるとは思いますが。
二作目の『空中ブランコ』があまりにも良すぎたために期待はしていませんでした。
ネタ切れ?想像力を奪う粗悪な設定。
今回の『町長選挙』は四編から構成されているのですが、最後の、タイトルにもなっている『町長選挙』以外は面白く無いわけではないにもかかわらず、読んでいてすこぶるうんざりしてしまいました。
患者として出てくるキャラクターに実在する人物がモデルとして当てられるなんてことは良くある話かもしれません。しかし、それがあまりにも現実そのままと言うのは文章としてどうなのだろうと思ってしまいます。固有名詞を変えただけで、何をしている人か、今誰とどんなことでもめているのか。ちょっと考えなくても、
「あ、この主人公はホリエモンでライブドアがニッポン放送の株を買い占めようとしている話だ。」
なんてわかってしまうわけです。
そうなってしまうと、もうなぜ小説を読んでいるのかすらわからなくなります。そんな実際に起こったことならグーグルのほうが詳細に書いてあるし、何より想像の幅が大きく狭まってしまう。これは読者に対してすごく失礼な行為なのではないかと思うのですが、それは言い過ぎなのでしょうか。非常に残念でした。
最高のドタバタ活劇。
しかし、そんな中でも『町長選挙』は本当に面白かったです。
おそらくモデルになっている事件というか、問題というのはあるのでしょうが、それはあくまで出来事であって人ではないし、結構な人が知らない問題だと思うので読者がオリジナルのイメージを持つ邪魔にはならないわけです。
そんな『町長選挙』物語は終始てんやわんや。お祭りのような勢いのまま進む物語は爽快感すら感じます。町民の力強さ、傍若無人さ、島ならでわのルール。それに翻弄される患者。揺らるゆらるとかいくぐる伊良部先生。そのドタバタ感はこの話だけをそのまま映画にしても面白いのではと思うくらいに楽しいエンターテイメントでした。
とりあえず伊良部シリーズは読み終わりということで。それにしても三作目って映画でも何でも、何でこうもうまくいかないのでしょう。
Vampire Weekend - A-Punk (Amex UNSTAGED)
おやすみなさい。