cocomat's BLOG わかってないひとの書評

このブログは、本や美術展等の感想とその他ムラムラっとした雑記も交えてお送りいたします。

読書

【雑記】本棚に全然女性作家の本がない。【読書】

このままこのブログの記事作成画面を開いたままなにもせずにもう一時間近く経とうとしているので、とりあえず「真っ白な画面を見つめたまま一時間近くたった」ことを書いてみる。というのも作家特有の書いては捨て、書いては捨てとか、なにも情景が浮かんで…

【オートフィクション】ノンストップ潑剌ネガティブ【読書感想】

「棚から牡丹餅。と言ってもぼたもちを受け取れる位置にいなければ棚から牡丹餅が降ってきても意味が無い。」と、どこかの偉そうな人が学校か何かの講演でしゃべっていた。気がする。確かにそのとおりだと思う。いつも棚が狙いをすましてぼたもちを投下する…

【深夜特急〈4〉】青春発墓場行のバスに乗りあう【読書感想】

シルクロードと聞くとどうしても万里の長城が浮かび上がってしまう。というか、なんの疑いもなくシルクロードと万里の長城が同じようなものだと思い込んでいてふと、よく考えると全く違うものなのだと気づく。「シルクロード」でGoogle画像検索をしてみても…

【新世界より(下)】そこには紛れも無く新世界があった。【読書感想】

先日、電車が事故で止まってしまって、いつもと違うルートで会社に向かったのですが、あまりなれない電車の中で目の前の人が熱心に今自分が読んでる本と同じ本を読んでいました。ブックカバーをつけずにしおりも使わない読書スタイルは割と好感が持てるし、…

【深夜特急〈3〉】これが同じ世界なのか?と疑いたくなるほどの異世界感【読書感想】

週末に『深夜特急』シリーズを一冊読むというのも習慣になってきました。勢いで買ってみたものの、一気に読んでしまうのが惜しいと思ってしまって、休みの日に一冊ずつじっくり読んでいます。ページ量としては折り返し地点にきましたが、度はやっとスタート…

【限りなく透明に近いブルー】吐きたくなるくらい汚い物語に酔う【読書感想】

先日出勤中の電車で目の前にイケメン風の男子が立っていました。目立つ服装にちょっといけ好かない態度で感じ悪かったのですが、ちらっとスマホの画面が見えたのです。女の人とメールのやり取りをしていたのですが、中国語で、「我求上裸」。まさか!朝から…

【双頭の船】3.11から五年目。今一度希望について考える【読書感想】

3.11から五周年です。偶然かどうかわかりませんが、ちょっと前に誰かのブログで見た本が近所の本屋にあったので買って、その後に読みたい本の記事を書いたのですが。どうやら3.11をテーマにした小説だということで。今この記事を書いているのは3/11で、投稿…

【読書】メモ代わりに欲しい本まとめる(3月)【予習】

なかなか本が消化できないのですが、読みたい本は増えるばかり…。深夜特急だってまだ半分くらいしか読んでないのに、気づけばブログの記事ストックは減るばかりです。しかし、50記事書くまではなるべく毎日休まず更新したいものです。 こんばんは。コマツで…

【新世界より(中)】子どもという無限の可能性への恐怖【読書感想】

先日久しぶりに映画を見ました。『オデッセイ』っていう70億人が主人公の帰りを待ってるあれです。『ゼロ・グラビティ』で「宇宙怖い!」っていうのはわかっていたのですが、更にそれに拍車がかかりました。しかしすごく面白かったです。エンディングの曲も…

【深夜特急〈2〉】自分の為について考える【読書感想】

「本棚にカッサンドルあり。」これがどれだけ自己満足、自己顕示欲、自己陶酔。わかりませんが、それだけで、どれだけなんとなく出れにもわからない自己完結型のステータスに繋がるか。そして更には内容も表紙に負けず素敵とくれば文句なしですね。 こんばん…

【1973年のピンボール】粋な言い回しにあふれた名作【読書感想】

久しぶりに病院に行ったんですけど、行きつけの病院の先生が良くも悪くもすごく早く患者を回す先生で、いつも待合室に数名のジジババと共に待ってるんですけど。一人あたり大体一分の処置で終了。みんなあっという間に処方箋をもらって帰るんですね。たった…

【新世界より(上)】長い座学の後に広がる開放感【読書感想】

以前まだ学生の時に温泉に行ったんですけど、結構山奥の現地の人も気軽に遊びにこれるような山奥の温泉だったんですけど、男子更衣室におばあちゃんの清掃員がいて。久しぶりの温泉かつ数年感異性に全裸を見られてなかったこともあり。「いいですか?脱ぎま…

【九マイルは遠すぎる】想像や予想のみで物を語る楽しみについて【読書感想】

最近仕事から帰ると眠くて眠くて仕方ありません。今年に入るまでここ数年花粉とは無縁だったのですが、今年に入ってからは熱が出たり、目が痒かったり、くしゃみが出たりします。まだ鼻水がたれないだけマシなのかもしれません。あの光景のみっともなさとい…

【深夜特急〈1〉香港・マカオ】夢を見ずにはいられない。ロマンの塊。【読書感想】

最近休日も出来る限り午前中に起きて活動しているのですが、そうなるととても一日が長く感じられてなんともいいですね。というのも、住んでいるマンションの一室がリフォームしているらしく土曜の九時くらいからものすごい騒音が響いて、おかげで寝覚めも糞…

【読書】カフカ『変身(毒虫)』と中島敦『山月記(虎)』【雑記】

こんばんは。コマツです。 以前カフカの『変身』を読んでいた時にふらっと思ったことでも書いてみようかと。 虫になったグレーゴルと発狂する李徴 変身 (新潮文庫) 作者: フランツ・カフカ,Franz Kafka,高橋義孝 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1952/07/28…

【砂の女】青春との決別と孤独【読書感想】

今の会社に入社してもうちょっとで一年が経ちます。職場の最寄り駅から会社、たまのランチと行きつけのラーメン屋くらいしか行動範囲がないのです。しかしこれまで駅から会社までの道中二回ほど道を聞かれました。全く地の利がないのでグーグルマップ片手に…

【読書】『風の歌を聴け』のピロートークが頭から離れない【雑記】

網棚っていうのがどうしても苦手です。電車を日常生活で利用し始めて10年近くになるのですが、網棚にはいい印象がないのです。リュックの脇ポケットに缶コーヒーがあるのを忘れて下に座っている女の子にコーヒーをかけるおじいちゃん。口の空いたトートバッ…

【ガダラの豚〈3〉】呪術怖い!呪術グロい!だけどページは止まらない【読書感想】

お気に入りのジーパンのブランドがありまして、かれこれ10年近く愛用しているのですが、4,5年に一度くらいでどうしてもダメになってしまうんです。その度に同じものを買い直しているのですが、どうやら人気で、なかなか見つけられず。先日運良く再入荷の朗報…

【読書】メモ代わりに欲しい本まとめる【予習】

スパゲッティってあんなに美味しいのにお腹いっぱいになってもすぐお腹空いてしまいますよね。もしかしたら余りコスパ良くないのかも…。ピザが正義なのかもしれません。 こんばんは。コマツです。 特に書くこともない上に、本屋で何分も目についた本ググりな…

【ガダラの豚〈2〉】アフリカはやっぱり最高だろ!【読書感想】

最近職場で、老けて見えると言われます。場合によっては実年齢よりも8つも老けて見えるとか。メガネを新調してから老けて見えると言われることが多くなったのですが、どうしよう。メガネを変えればいいのでしょうか。 こんばんは。コマツです。 ついに『ガダ…

【ガダラの豚〈1〉】呪術、トリック、心理学!【読書感想】

未だにこのブログの方向性を見定められておりません。こうして前口上を絞り出そうとしている時に限って廊下を挟んで向かいの部屋にいる妹が大声で歌い始めるなどして、いい具合に気をちらしてきます。挙句の果てにはつかれたから今日は早く寝ようと床につく…

【積み本】黄金時代【読めない】

ブログの記事を書き溜めるって技を思いついて、現に今も書き溜めているのですが、そうなると、メインの書きたいネタはあっても、冒頭の茶番、前口上は全く何にも思いつかないわけですよ。これって不思議ですね。 こんばんは。コマツです。 去年の頭かどっか…

【読書】夜は短し歩けよ乙女と神保町の古本屋街の話。【雑記】

今日はバレンタインですね。外はすごく暖かかったのですが、なんとなく天気が良くなく”なりそう”っていうので一歩も外から出ませんでした。バレンタインであることと、外に出ることはなにも関係がないし、バレンタインと、バレンタイン当日にチョコレートを…

【風の歌を聴け】セックス抜きで淡々と繰り広げられる物語【読書感想】

先日出勤中の電車の中で背の高い白人の青年がひたすらにアイフォーンに表示される「わ」という文字を眺めてました。なにが面白くてそんな真剣に見ているんだろうと思ったら、その後ローマ字表を出してきて「わ」の画面に戻って「wa」と入力してました。その…

【旅のラゴス】世界は広い。とにかく【読書感想】

本を読み終わった日の夜に更新するっていっているあたりから察していただける通り、それなりに今読書がマイブームになってるわけです。 ただ、電車の中で見るものが水曜どうでしょうなのか、NHKのアニメなのか、フェイスブックなのか、小説なのか。それだけ…

【SOSの猿】猿と時間軸にやられる【読書感想】

帰りの駅のホームで舌打ちをされました。人混みでよくある、人とぶつかりそうになったから、一旦止まって、お互い止まってじゃあお先に。なんて同時に動き出して、また突っかかって。って言うアレです。 たかがそんなことのために見ず知らずの夜の駅の改札で…