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cocomat's BLOG わかってないひとの書評

このブログは、本や美術展等の感想とその他ムラムラっとした雑記も交えてお送りいたします。

【サロメ】サイコなシナリオと妖しい挿絵、美しい言葉で彩られた偏愛【読書感想】

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ゴールデンウィーク後半戦が想像以上に充実しております。朝八時に起きてドラクエ。昼からは肉フェスにおもむき、帰りにダーツして帰る。そんなゴールデンウィークをまさか自分が過ごしているなんて誰が想像できたでしょう。そしてまた帰ってドラクエ。おや、本も読んでいないし、ブログに書くことが何もないではないか。というわけで只今0時45分。お酒も多少入っています。

こんばんは。コマツです。

サロメ(ワイルド)』読みました。急いで読み物を探していたら、本棚の奥から青山かどこかの古本屋で100円で買ったまま読まずにいた薄い本があったの、やっとのこと読んでみました。想像以上にあっさり読めて、それでいて面白い。戯曲童貞はとてもスムーズに卒業できたようです。

サロメ (岩波文庫)

サロメ (岩波文庫)

 

戯曲ってなんぞ?

といっても、ここでもまた不勉強の化身であるコマツにしてみると「戯曲ってなんぞ?」となるわけです。なんとなく台本っぽい構成だって事はわかるのですが、それしか知らないのも事実。せっかくなので調べてみました。

戯曲 - Wikipedia

戯曲は、登場人物(キャラクターとも言う)と、彼らが舞台上で行う行為(アクションとも言う)によって構成される。登場人物の行為は通常、連鎖反応的に描かれる。つまり、ある行為が次の行為を誘発し、その繰り返しが劇の始まりから終わりまで続く。ただし、シュルレアリスム的世界観に基づいて書かれた戯曲など、手法によっては行為が連鎖的に発生しない場合もある。
舞台上で起きる行為は、舞台上実時間(劇世界上の時間ではない)の時系列順に記述される。その行為の記述方法には、ほとんどの場合、台詞及びト書きが用いられる。しかし、実際のところ、戯曲の記述方法自体には厳密な決まりはない。

あんまりよくわからないけれど、おそらくそういうことなのだろうと漠然と理解しました。ト書きというのも改めてどういうものかやんわり理解できたし良しとしましょう。

ビアズリーもいいけど、内容も負けじと美しい。

そもそものきっかけは、授業でやったビアズリーの『サロメ』の挿絵が綺麗だったということで買ったのですが、当時は結局挿絵だけパラパラと眺め、あらすじさえ読まずにしまってしまったのですが、挿絵とかそういう問題じゃないのかもしれません。

ほとんどセリフのみで構成されているものであるからこそ、全編においてセリフ回しの美しさや言葉選びの感覚が伝わってくるように感じます。翻訳ものであれば、訳者の日本語の選び方なども非常に重要になってきますね。

そしてこの『サロメ』非常に偏愛に満ち満ちていながらも、その歪んだ愛を伝えるセリフはとても情熱的で美しいものであふれています。正直内容は頭飛んじゃってる系の今っぽく言えばサイコな感じなのですが、それを綴る言葉が美しいとなるとそれはもう魅力でしか無いです。そして合間に出てくるビアズリーの挿絵がまたなんとも妖しい。

とにかく、言葉の美しさが軽快にするすると入り込んできます。わりと軽く読めてしまう割にイメージがとても膨らんでくる。戯曲というのがどういうものか、一冊読んだだけじゃさっぱりわかりませんが。また一つ面白いジャンルの片鱗を見たような気がしました。


Seratones "Kingdom Come"

おやすみなさい。