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cocomat's BLOG わかってないひとの書評

このブログは、本や美術展等の感想とその他ムラムラっとした雑記も交えてお送りいたします。

【ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて】記録の暖かさと、あふれる美しさにため息が出る【美術館】

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休みということもあり、天気も良くて暖かかったので先日埼玉近代美術館まで自宅から自転車で行ってきました。先月くらいに自転車を新調しまして、あの例の速いやつ。クロスバイクです。でもそれからあまり乗ってなくてちょっともったいなかったので片道10キロ弱の道のりを自転車で行ってみました。有酸素運動、芸術鑑賞、有酸素運動。なんてストイックな休日なのでしょう。

こんばんは。コマツです。

というわけで埼玉近代美術館に行ってきました。『ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて』を見てきました。前回のオペラシティに続きまたも写真展です。

www.pref.spec.ed.jp

前回はコマツ的にはあまりピンとこなかったのですが、写真やってる友達はやっぱり楽しかったということで、なかなか難しい物があります。しかし、「ポートレートより動物とかの写真のほうが良かった」となった時は少し安心しました。

cocomatz.hatenablog.com

7歳からの「記録」

「私は愛を込めて写真を撮ります。

そして芸術作品を作ろうと努力します。

しかし、何よりもまず自分自身のために作るのです。

それが重要な点です。

そのうえで同時に芸術作品となり得るのなら、素晴らしいことです。(ジャック=アンリ・ラルティーグ)」

今回のラルディーク展はどちらかと言えば記録のための写真に近いイメージがあります。7歳からカメラをもち、楽しいこと、幸せな瞬間を記録する、写真に収める為に写真を撮り続けてきたということもあり、なかなか心温まる写真が多かったように思えます。ヴィジュアル重視の完璧に作り上げた構図というよりも楽しい時間の面白い瞬間をありのままに収めている感じがして、そこから音や、匂いなんかが感じられるようなヴァイブスたっぷりの作品が多かったです。アルバムの復元も展示してあるところからも、芸術やヴィジュアルというよりもやはり記録に重点を置いていることが伺えます。

この展示はラルディークがカメラを与えられてからの作品から展示してあります。彼のカメラをお父さんが使って撮った写真にはじまり、お父さんに使い方を教わりながら撮った写真、皆でプールに行った時の写真など、日記のフレーズのようなタイトルと共にそれらの写真が展示されています。

爆発する美しさと色彩への喜び。

そして年をとるに連れてそこにだんだんと美しさが含まれてくるのを感じ取ることができます。記録としての暖かさはそのままにヴィジュアルのクオリティがどんどん上がってくるのです。

展示の後半にカラー写真の項目があるのですが、もうそこまでくると美しさのあまりため息が出ます。今までモノクロ作品ばかりだった所にワッと色彩が溢れてきます。その色の美しさたるや。圧巻です。彼も写真に色を移せることに絶大な喜びを感じていたのではないかというくらいに色彩の優しさや暖かさ、鮮やかさが爆発します。

このラルディークが生きた時代、写真に収め続けた時代というのが個人的にとても好きな時代で、それもあってだいぶひいき目になってしまうのですが。本当に美しく、暖かく素敵な展示でした。


The Cure - Lullaby

おやすみなさい。