【フランスの風景 樹をめぐる物語 -コローからモネ、ピサロ、マティスまで-】体験型教科書、あるいは美術様式800's~900's【美術館】
今日久しぶりに懐かしい友人に会いました。偶然新宿で働いてるという情報を見つけたので会いに行ったのですが、久しぶりすぎてちょっと恥ずかしくなってしまいました。友人の職場で近況報告やら何やら30分くらい立ち話して、全然連絡も取っていなかったので連絡先確認して、
「年取るに連れてみんな就職したりで変わっちゃうね。」
なんて言ってたのですが、みんなおんなじように変わってるし、皆おんなじように変わってない気もします。やっぱり友だちに会った時はその当時のテンションになる気もするのですがどうなのでしょう。
こんばんは。コマツです。
『樹をめぐる物語(損保ジャパン日本興亜美術館)』行ってきました。
印象派だけじゃないよ!
とりあえず先日の記事の中で印象派をざっと浅く広く観るために、なんて書いたのですが、印象派だけではもちろんありませんでした。
本展覧会はロマン派やバルビゾン派にはじまり、印象派を経てフォーヴまで、「樹木」が風景画の展開にどのような役割を果たしてきたのかを展覧します。絵画の独立した主題として樹木を描き、樹木を介した光と影を追求し、その色や形を絵画の要素としてとらえた画家たちが、「樹木」をどのように描いてきたのか、フランスを中心とする国内外の美術館、ならびに個人所蔵作品から樹木に対する画家たちの想いが込められた作品約110点を展示し、その変遷をたどります
(損保ジャパン日本興亜美術館HPより)
ちゃんとホームページにも書いてありましたね。
いいですか?ロマン派から始まってフォーヴまでの「樹木」の風景画が展示してあるんですよ。決して印象派のみの展示ではありません。
ロマン主義からというと1800年代くらいでしょうか。一応学校では1820~と教わったのですが。
そこからフォーヴィズム?でいいのかな?までとなると1900年代序盤ということになるので、ざっと百年分の美術様式の歴史がざっくり揃ってるということになります。地味にちょっとスゴいことですね。これ。
それだけにその時代の移り変わりみたいなものがしっかりと見れた気がします。まぁ、ある種壮絶な勘違いをしていたコマツは完全に
「印象派を目当てに行ったミーハー野郎」みたいになっちゃったんですが。
それも印象派のことなんて前日にネットでちょこっと調べてわかったようにブログに書いているような男がですよ。
印象派とその流れを捉える。
でもまぁ印象派に意識を向けて見てみるのは方法としてはありだったように思えます。というのも展示作品の半分以上が印象派かそれ以降に印象派から派生した様式だったので、印象派のことがちょっとわかってると、
「ふむふむなるほど印象派ねふむふむ」
「ふむふむなるほど新印象派ねふむふむ」
「ふむふむなるほど点描画ねふむふむ」
とわりと印象派以降の様式には流れがあるというか、これは印象派のここがこうなってこうなってるのか。みたいなことまで意識できた気がします。
なぜここまでわかったような口がきけるかというと、それは展示方法にあるのです。ざっくり言うと体験型教科書みたいなものでしょうか。
教科書のような展示。
実際の絵画を見ながら、そこに添えてある作家のプロフィールや、技法、画材の説明、様式の解説まで事細かにフォローしてくれているのでコマツのようなわかってない人でも概要くらいはつかめるような展示になっているのです。
そしてもちろん油彩の点数は多いのですが、水彩画、ガッシュ、デッサンなど樹をモチーフにした作品なら何でもと言った風に集められているので絵画というものを幅広く楽しむことができるかもしれません。
ただ大前提として「樹木」の絵ばかりなので人物画は一切ありません。あしからず。
THE WHITEST BOY ALIVE "1517" // EB.TV Live Classics
おやすみなさい。