【旅のラゴス】世界は広い。とにかく【読書感想】
本を読み終わった日の夜に更新するっていっているあたりから察していただける通り、それなりに今読書がマイブームになってるわけです。
ただ、電車の中で見るものが水曜どうでしょうなのか、NHKのアニメなのか、フェイスブックなのか、小説なのか。それだけの違いなのですが、いかんせん本はお金がかかりますね。というわけで当分新しい本は読めそうにないです。図書館に行くのは面倒だし。
それにしてもNHKのアニメは本当に優秀ですね。
こんばんは。コマツです。
ファイナルファンタジー9というゲームがありまして。小学校の時に一度挫折し、高校の時に裏ボスまで倒したのですが、物語の後半に一度泣き、エンディングでもう一度鼻水垂らして泣き、ニコ動で実況プレイ見ては同じ所で実況者と一緒にもう一度泣くくらい好きな作品です。
とってもファンタジーしてるFFなのです。
スゴいファンタジーな一作。スゴいファンタジーなんだけど、しっかり地に足がついた構成。ファンタジーって言うよりももう世界、人の半生がしっかりと描かれていました。
小学校のとき、ハリーポッターやダレンシャン、デルトラクエストを読んだ時のあのワクワク感。初めてスカイリムをプレイした時のその世界の広さに息を呑む感じ。そんな最後まで胸が踊るような作品でした。
主人公の半生と、主人公との出会いがもたらす人々の心の変化、うつりゆく時間の流れと、成長する世界。
緻密な構成と、細部まで考え抜かれたかのような世界観。250ページでこれほどまでに壮大なスケール感をお見舞いできるのかと度肝を抜かれました。
とにかく、世界は広いです。主人公の視点からしか物語は描かれないのに、主人公が本当にきちんと旅をしているおかげで、その世界観をありありと感じ取ることができます。奴隷から王様(もはや神?)まで、南から北まで。そこに用意された大勢の人物、いくつもの土地、めんどくさそうな人間関係の一片、文明開化の鐘の音まで、コスパのいいフレンチフルコースのようにお腹いっぱい堪能できると思います。
新潮文庫紅白本合戦白組第二位という帯は伊達ではなかったです。
おやすみなさい。