【読書】夜は短し歩けよ乙女と神保町の古本屋街の話。【雑記】
今日はバレンタインですね。外はすごく暖かかったのですが、なんとなく天気が良くなく”なりそう”っていうので一歩も外から出ませんでした。バレンタインであることと、外に出ることはなにも関係がないし、バレンタインと、バレンタイン当日にチョコレートを貰うっていうのも実は大して関係がない気がします。どうでしょう。
こんばんは。コマツです。
先日神保町まで行ってみました。人生初の神保町。古本屋街。期待に胸膨らませて。欲しい本がネット以外で安く買えるのではないか、そんな甘い期待を抱きながら…。
結論から言うとあんなゲトーな町そうないんじゃないかと。とても疲れました。
お店によってはそこはかとなく薄暗くて、無音で、あれ?なんかもしかして足の裏の匂いする?みたいな感じでした。実際そうでなかったとしてもなんとなくそんな気分にさせられました。
考えてみれば前情報はあったんです。
この作品に出てくる古本市のシーンが大げさだけど、雰囲気は納得せざるをえない。
”その参道の西にある流鏑馬用の馬場には、異様な気配が立ち込めている。沢山の人の気配があるのに賑やかではない。あたりを憚るような囁き声がして、あたかも妖怪の集会のようだ。(森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』)”
古本市の情景、電気ブラン、鴨川(ってあったよね?)、そんなことよりヒロインが可愛い。明石さんだと思って調べたらそうでもなかったっていうのは残念ですが。
ここのキャラクター。特に主人公の卑屈な感じとか、くどい言い回しとか童貞っぷりはたまらないですね。愛すべき卑屈っぷりですね。
や、大げさですよ。でもあの本屋の空気。夏場とかになるとわりと洒落にならないんじゃないかなぁ…。だって足の裏の匂い。
ただかなりいい感じの人もいました。和装で30代前半なんだろうけど、老けて見える、坂口安吾がどうとかぶつくさ言ってるおじさん。ベルボトム履いて、ボサボサロン毛の落ちバンドマンみたいな風体で、表紙がちょっとキワモノそうなミステリーをひたすらにあさってる年齢不明なおじさんとか。
それにそりゃそうだっていう話なんですけど、どこ歩いても本屋ばかり、本ばかり。わかればいいけど、訳の分からない本ばかり、わけわかろうとするのに疲れて、わけわかろうともできず。だけどなんでこんな奴がここにいいるのって思われたくない自意識から入る店間違えた!と思っても、なんとなくそれっぽく眺めてあたかも目当ての本がなかったかのように店を出る。
本気で資料や、文献(それこそ写真集や古雑誌なんかを専門に取り扱ってる店もいくつかあった。)を探しに行くのであればとても持って来いだと思います。コマツも学生の頃に気づいてたら通っていた可能性は大いにありますね。
ただ、普通に安く文庫小説買おうっていうなら、俺、ブックオフでいいや。ってなりました。
おやすみなさい。