【読書】3月も末なので今月読んだ中で最高の本まとめる【復習】
3月は『新世界より』や今読んでいる『深夜特急』『半島を出よ』等の長編が多かったため、量の割に、作品の種類が少なかったのがちょっと残念。できればもっといろいろな本をまんべんなく読みたいところです。
こんばんは。コマツです。
それでもやっぱり素敵な作品に出会えたことは事実なので、月末ということで3つほどまとめてみようかなと思います。しかし、ただいま3/31の深夜一時、無事書き終わるか不安で仕方ありませんが…。
完全にひいきです申し訳ございません。
やはり我らが村上春樹は外せません。ほろ苦いジョーク、細かなディテイル描写。ちょっとセクシーで可愛い双子。配電盤。ピンボール。いろいろなものが読者に提示されます。そのどれに重点を置くかで微妙に印象が変わってくるのがこの作品の肝です。いくら読んでも飽きることがないのはまぁ完全にひいきなのでしょうが、シンプルに村上春樹の感覚に触れられる一作なのではないかと思います。
新世界という名のジェットコースター。
上巻の半分。約200ページを費やした説明が広がる鬼作。前半部分の鬼のように険しい峠を超えたらあとはジェットコースターのようにめまぐるしく物語が展開していきます。しかしそんなめまぐるしい中でもしっかり物語を捉え、キャラクターの心境や成長が見て取れるのはその峠あってのことです。もし手にとったのであれば、諦めずにチャレンジする事をおすすめします。きっと期待を裏切りません。
あぁ!ここまでブっ飛べたら最高だろうなぁ!!
この村上龍という男本当に侮れません。村上春樹、村上龍、村上隆…。村上という名の男には全くろくな奴がおりません。この前まで『限りなく透明に近いブルー』でおどろおどろしい情景を描いたかと思えばこの『昭和歌謡大全集』ではおどろおどろしいはずの殺戮ゲームを狂気なまでにコミカルに描いています。しかしコミカルな中にもキャラクターや、やけに細かい解説を挟むことで奇妙なまでのリアルを感じさせられます。ただのドンパチ小説では終わらない、なんだかよくわからないコクのようなものがこの物語にはあります。もし『半島を出よ』を読もうと思っている方がいるならばまずこっちの『昭和歌謡大全集』から読むことを強くおすすめします。
できればもうちょっと読むペースを上げたいのですが、なにかいい方法はないものでしょうか。
Gorgon City ft. MNEK - Ready For Your Love (Live)
おやすみなさい。