cocomat's BLOG わかってないひとの書評

このブログは、本や美術展等の感想とその他ムラムラっとした雑記も交えてお送りいたします。

【読書】4月も末なので今月読んだ本の中で最高の本まとめる【復習】

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実家のトイレのカレンダーにはだいたい家族全員分の予定が記入してあるのです。誰がよる飲みに行くだ、何時からバイトだ、残業だ、朝早いだ、などです。妹が春から大学生になりオレンジデイズとは程遠いようなキャンパスライフを送っていることを兄として願っているのですが、4月の項に1日だけ「ハケン」と書いてあって、何の話だと思ったら、妹の派遣バイトの予定でした。それにしても、月に1日だけの派遣バイトって、それで大丈夫なのか女子大生。兄として少し心配です。

こんばんは。コマツです。

月末です。月末にはまだ早いですが。昨日に続き今日も今月読んだ本の復習です。今月は12冊読みました。ということになっております。先月よりちょっとペースダウンしたでしょうか。まぁ楽しく読めればそれが一番ということで。それにしても月に12冊って意外と読んでいてびっくりしました。本当か?これ。本当だ。これ。

圧巻の絶景と旅のリアルに乾杯!

cocomatz.hatenablog.com

これまで幾多のカタギを終わりの見えない旅へといざなった問題作。そんな馬鹿な話あるか。と思いながらも読んでみたらまぁハマるハマる。終いには会社辞めて旅に出るという奇行には及ばなかったものの、酔った勢いで日本語学校の飲み会に乱入するくらいには強い異文化コミュニケーションに対するあこがれが芽生えました。ちょっと普段だと意識しづらい多様性とか、ふとした他人への親切とかコミュニケーション。そういったことに対する意識とか考え方を改めて見直させられる。世界は広い。こんな本の中の世界ですら広く感じるのだから本物はどんなに広いのだろうか。そんな憧れも抱かざるを得ません。

もう二度と読みたくないけれど最強の一作。 

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マジで長過ぎるし、物理的に分厚くて思いし、文庫本なのに何でこんなハードカバーみたいなんだ!なんて半ばキレそうになりながらも面白すぎて吐きかけた一作。舞台がリアルすぎて現実と工作することもしばしば、寝ぼけていればなおさら。それくらいリアルで現実味があるのだけれど、現実味があるからこそフィクション感がより誇張して見えるというか、それによって現実が歪んだりするさまに非常に快感を覚えるという奇跡。そして物語の最後にはしっかりとエピローグを儲けてちゃんと読者をあるべき所に着地させる優しさ。本当に読んでよかったと思いました。がもう二度と読みたくはないです!

すいません。ちょっと舐めてました。スゴい面白いですこれ。

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イン・ザ・プール』を読んで、あまりの軽さに「あぁこれは気楽に読めていいや!」とこの『空中ブランコ』も手にとったのですが、いやはやなにこれめちゃくちゃアツい。前作の軽さも保ちつつ、人間描写はちょっと掘り下げて、伊良部は放し飼いにして。するとホラ。気づいたらぐんぐん引き込まれるでしょ。と言った感じ。前作もこれもエンタメ的作品っていう雰囲気は変わらないのですが、明らかに進化しているし、その質もぐんと深くなってコクがあるという。素直に面白すぎてびっくりした一作。

じつはまだ未読の本が本棚にちらほら。とっとと消化して新しい本探しに行きます!


Rostam - Gravity Don't Pull Me (Official Video)

おやすみなさい。